Good Practice

入念なサポートでネパール人技能実習生4人を「介護福祉士」合格に導いた西春日井福祉会

第二回スタディーツアーで訪問した西春日井福祉会は、ネパール人技能実習生のスキルアップを支援しています。
CDEプロジェクトは、西春日井福祉会の取り組みについてインタビューを行いました。

     

  • 企業名:
  • 所在地: 
  • 従業員数:
  • 業種:
  • 事業内容:
  • ホームページ:
  • 社会福祉法人 西春日井福祉会
  • 愛知県清須市春日新町95番地 
  • 726名(2024年7月9日時点)
    うちネパール人67名が介護職員として働いている。
  • 介護
  • 西春日井郡(自治体)が設立した社会福祉法人。
    特別養護老人ホームを6施設、障害者の施設を2施設の計8施設を運営。
  • https://nishikasugai-fukushikai.or.jp/

   

ネパールには良い人材が多くいると聞いたので、2017年にネパール人の受け入れ計画を立てました。ネパールに視察に行き、現地を見て面接をしたうえで受け入れを決定、2019年より受け入れを開始しました。現在67名のネパール人が介護職員として働いています。

   

早く日本に馴染んでもらえるようにサポートしています。一番力を入れているのが日本語教育のサポートで、日本語教師の資格をとった介護職員が日本語を教えています。「生活の日本語」と「介護の日本語」の二つに分けて教えていて、「生活の日本語」では、生活に必要と思われる日本語やJLPT(日本語能力試験)に特化した日本語を教えています。「介護の日本語」では、介護の仕事に必要な日本語を教えています。

事務局総務課課長 河村政彦氏(左) 
事務局事業推進課推進員(教育担当)石田大介氏(右)

働き始めてから最初の3か月間は、午前中は現場での仕事、午後は学習時間にあてています。法人の方針として、日本人職員と同じように分け隔てなく仲間として一緒に仕事を行いたいという思いから、1年間にわたる日本語教育サポートを行っています。来日後の技能実習生には、技能実習1号→2号→1号特定技能→介護福祉士国家資格取得というキャリアパスを紹介し、現在受入れている技能実習生の多くはこのキャリアパスを目指しています。実習生の努力が実り、今回4人が介護福祉士の資格を取得しました。

     

ネパール人をサポートする日本人に多くの恩恵が与えられていると感じています。例えば、ネパール人材の受け入れに当たって、介護の仕事の教え方を統一するために、研修プログラムのマニュアルや手順を作成することになり、教える側の日本人にとっても役に立っています。その結果、介護サービスの質も上がったと感じています。

相手を思いやる気持ちが大事です。介護する側、される側のどちらかが上ではなく、同じ目線で寄り添って、相手にあわせた介護ができる、そういった人材が一番マッチしていると思います。現在67名のネパール人が働いていますが、そのうちネパールで看護師だったのはわずか五分の一程度です。ネパールは大家族で生活しているので、看護師をしていなくても高齢者を思いやる気持ちを持ち合わせている人が多く、実際の業務にいかされています。

アジアでは今後より多くの介護人材が必要とされます。ロボットにはできない仕事ですので、日本に来て、日本の国家資格である「介護福祉士」を取得すれば、アジア全体で活躍できる人材になると思うので、ぜひ日本にきて、頑張って資格をとって働いてもらえればと思います。現場で働いている様子を見て、ネパール人は介護の仕事にむいていると感じるので、自分のポテンシャルを日本にきて試してほしいと思います。

  

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Good practice: Hayabusa Consultancy and Training Center Pvt. Ltd.でのキャリア開発プログラム実施

2024年4月1日と2日に、カトマンズにあるHayabusa Consultancy and Training Center Pvt. Ltd.で、同校のネパール人学生23名を対象にキャリア開発プログラムが実施されました。   同校では、日本での留学経験や大手ホテルグループでの勤務経験があるUmesh先生が、ご自身の日本での経験に基づき、生徒を単に留学させることではなく、来日後にスムーズに日本社会に順応させることをゴールとして教育を提供しています。
プログラム参加者は、日本での経験を活かし成功したネパール人起業家の事例を通じてキャリアゴールの重要性を学んだ上で、自らのキャリアゴールを考え、アクションプランを立てました。また、Umesh先生の体験談から、周りのネパール人の友達に流されず、キャリアゴールの実現を意識した人間関係を日本でつくることの重要性について学びました。  
参加者からは、日本語の先生、介護士、漫画作家、ソフトウェアエンジニア、弁護士等、様々なキャリアゴールが発表されました。レストラン経営者になるというキャリアゴールを立てた参加者からは、「学業やアルバイトを通じて、経営全般や飲食店ビジネスに関する知識を身に着け、ネパールで自分のレストランを開きたい。日本に行く前に飲食店でアルバイトを始めることから取り組みたい」という声がありました。
  Hayabusa Consultancy and Training Center Pvt. Ltd.では、生徒の入学直後と卒業後(日本へ旅立つ直前)という2つのタイミングでキャリア開発プログラムを実施しています。今後も同プログラムの実施を継続し、より多くのネパール人留学生を啓発する予定です。
講義の様子

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Good practice:日本経済大学(福岡キャンパス)でのキャリア開発プログラム実施

2024年6月12日と19日に、日本経済大学で、授業の一環として、同校のネパール人留学生1年生を対象にキャリア開発プログラム(各回90分)が実施され、36名が参加しました。参加者は、キャリアゴール設定やキャリアパス計画の重要性を学んだ上で、参加者自らのキャリアゴールを考え、そのキャリアゴールを実現するためのアクションプランを作成しました。女性の参加者からは、「自分の興味・関心について考えさせられ、自分自身の洋服に対するパッションを再確認することができ、ファッションデザイナーになるという夢を明確に持つことができるようになった」という声や、男性の参加者からは、「将来はネパールに戻り、農業への就業を目指したい。インターンシップやアルバイトを通じて、日本にいる間に農業技術を身につけたい」という声がありました。今後は、他学年でも同プログラムを展開し、より多くのネパール人留学生を啓発する予定です。
ネパール人講師による講義の様子
キャリア目標検討の様子

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